睡眠は大切。睡眠不足だと…どうなる?(2)
人はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返します。
・レム睡眠…身体は休んでいても大脳が活発に働いている状態
・ノンレム睡眠…身体も大脳も休んでいる状態
レム睡眠の役割
レム睡眠は何のためにあるのでしょうか?
レム睡眠中、大脳は活発に動き、思考や記憶の整理をしています。
経験したことを全て覚えていると、大変なことになります。「扁桃体」が興味を持ったことを優先的に「海馬」に短期記憶として保存し、必要でないことは削除しています。
・偏桃体…情動的な出来事に関連付けられる記憶の形成と貯蔵における主要な役割を担う
・海馬…特徴的な層構造を持ち、脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官
短期記憶として保存後、約1週間かけて少しずつ大脳皮質に長期記憶として保存しますが、その過程で必要な情報とそうでない情報を整理しているのです。
睡眠不足だと…
前述の記憶の整理をしなければ、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまいます。精神的にも影響を受け、不安定になってしまうこともあるでしょう。
また、睡眠には「記憶の整理の時間」と「記憶の定着の時間」があります。
・記憶の整理の時間…レム睡眠
・記憶の定着の時間…ノンレム睡眠
レム睡眠もノンレム睡眠も、記憶の整理と定着のためには必要な時間ということがいえます。
つまり、睡眠は大切であるということです。睡眠時間の確保と質の高い眠りを心掛けましょう。